ローヤルゼリーって何?

ローヤルゼリーでアナフィラキシーショック?

アレルギー症状が悪化し、呼吸困難や意識障害など生命にかかわる状態になることをアナフィラキシーショックといいます。美容や健康に効果があるローヤルゼリーとの関係性はないように思われますが、ローヤルゼリーが原因で重篤な症状を引き起こす場合があります。

アナフィラキシーショックとは

アナフィラキシーとは、薬や食べ物などのアレルゲンを食べたり飲んだりしたとき、皮膚や粘膜、循環器など全身に起こるアレルギー反応です。発症する時間は数分から数時間と短く、かゆみやじんましん、皮膚の腫れなどの症状が比較的多いです。

重症化すると、くしゃみや咳などの呼吸器、目のかゆみや唇が腫れる粘膜疾患の症状へと続き、生命にかかわるショック状態では、呼吸困難や血圧低下、意識障害が挙げられます。

アナフィラキシーの原因

アレルギー反応を引き起こす原因はさまざまです。医薬品では、主に解熱消炎鎮痛剤や抗菌剤、血液製剤などの使用がアレルギー反応を引き起こします。
食品のアナフィラキシー原因は幅広く、三大アレルゲンと呼ばれる牛乳・小麦・鶏肉の他、大豆やそば、カニやエビ、ピーナッツなど多種です。
また、天然ゴム(ラテックス)を使用したゴム手袋や風船に触れてアレルギー反応を起こすなど、摂取ではなく触れたり吸い込んだりすることでも、アナフィラキシーは発症します。

中でも、ハチの毒がアナフィラキシーショックを引き起こすことは有名です。
では、蜂が生成してるローヤルゼリーはどうなのでしょうか。

ローヤルゼリーが起こすアナフィラキシーショック

実は、ローヤルゼリーにも極まれにですがアレルギーが起こり、アナフィラキシーショックが起こってしまう場合があります。健康にいいローヤルゼリーのどのような成分がアナフィラキシーショックを引き起こすのでしょうか。

これは、先にも触れたハチの毒が関係しています。
一度ハチに刺されると、ハチの毒に対する抗体が体内に生成します。次にハチに刺されたときにその抗体が反応し、ショック症状を起こす可能性が高まります。

ローヤルゼリーそのものには毒はありませんが、ハチによって作られた物質です。1度ハチに刺されたことのある人は、可能性は低いですが体内に作られた抗体が反応する危険性があります。

このため、10年以内にハチに刺された方は、ローヤルゼリーの摂取を控える。もしくは、医療機関にて抗体の確認や相談することを心掛けましょう。

少量から試してみる

タンパク質やアミノ酸など40種類以上もの栄養素を持つローヤルゼリー、健康補助食品として積極的に摂取したいですよね。

ですが、ローヤルゼリーに限らず健康食品は効果や副作用の実感が個人によって異なります。
アレルギーの恐れがある方はもちろんですが、はじめてローヤルゼリーを摂取する方は、少量から試し体調を整えていくこと心掛けましょう。