ローヤルゼリーって何?

ワーカーゼリーって何?ローヤルゼリーとの違い

ミツバチは生後3日間に食べた食事で将来のポジションが決まります。この3日間の食事に関係するのが、ワーカーゼリーとローヤルゼリーです。
ローヤルゼリーの名前は知っているけど、ワーカーゼリーは聞いたこともないという方が多いのではないでしょうか。ここでは、それぞれの違いについてご紹介します。

ローヤルゼリーとワーカーゼリー

アンチエイジング効果や生活習慣病予防の働きで知られるローヤルゼリーは、女王バチと女王バチに選ばれた幼虫のための食事です。

花粉やハチミツを材料として、若い働きバチが体内で生成し顎の咽頭腺から分泌します。ローヤルゼリーに含まれる栄養素は40種類以上にのぼり、ローヤルゼリーを食べて成長した女王バチは、通常の働きバチと比較して体長が大きく、寿命も長くなります。

女王バチは生後7日間ほどで成虫になり、ローヤルゼリーを生涯食べ続けハチミツなど他のハチの食べ物を口にすることはありません。

一方、名前が示しているようにワーカーゼリーは働きバチの幼虫が食べる食事です。
濃度の低いローヤルゼリーをベースに、ハチミツと花粉が加えられています。高い栄養価はなく、ローヤルゼリーの半分ほどの栄養です。
生まれてからの3日間はワーカーゼリーを与えられますが、4日目以降はハチミツと花粉に切り替えられます。

生後3日間の食事がポイント

女王バチは女王バチとして生まれてくるのではありません。あくまでも後天的、孵化直後に決まります。そのため、卵から羽化直後までは女王バチと働きバチの体の構造や遺伝子に違いはありません。

両者の違いを決めるのは孵化後に与えられた食事、ローヤルゼリーかワーカーゼリーです。

女王バチにアクシデントが起きた場合

孵化後に与えられたローヤルゼリーやワーカーゼリーにより、女王バチは大きく成長し多くの卵を産卵し、働きバチは花粉やハチミツを集めたり、幼虫を育てたりします。
これらのサイクルが順調であれば大きな問題にはなりません。

では、何らかのアクシデントで女王バチや女王バチ候補の幼虫が死亡した場合は、どのようになるのでしょうか。

アクシデントで女王バチや候補が不在となったときには、生後3日間以内の幼虫から新たに女王バチ候補を選び出します。孵化後、ワーカーゼリーを食べていたとしても、3日以内であればローヤルゼリーを与えることで、女王バチと成長することが可能です。